インターネットでいろいろ見ている際に、自分が欲しいと思っている商品や好みに合う商品やサービスの広告がよく目につくことがあると思います。
欲しい商品やサービスを検索すると、Google や Yahoo! Japan などでは検索した言葉に基づいて広告枠に関連する商品やサービスの広告が表示される仕組みがあります。
リスティング広告とよばれていますが、仕組みを知らずにいると気持ち悪くも感じるかもしれません。
広告とわかっていてもわかっていなくても、気になる商品やサービスが目につきやすいところに表示されていると、クリックしたくなるものです。
検索して表示された結果や、広告枠に表示されるものをクリックした時に、ちゃんとサービスを提供してくれる安心なサイトならいいのですが、中には詐欺サイトが紛れ込んでいる場合もあります。
有名なショップの公式サイトそっくりに偽サイトが存在したりすることもあります。
詐欺・偽サイトは、実在するショップのようなサイトや本物そっくりのサイトを作り、オンラインで買い物をさせたり、IDやパスワードでログインをさせたり、クレジットカード情報などを入力させてそれらの情報を盗みとるのが目的のものもあります。
騙されて情報を入力してしまう被害者を釣り上げるという意味で、そういった詐欺・偽サイトを「フィッシング(詐欺)サイト」と呼ばれることもあります。
そんな詐欺や偽サイトをどうやって見分けたらいいのでしょうか。
100% 防ぐことは難しいですが、気をつけておくポイントはあります。
難しい技術のことはわからなくでも大丈夫ですので、以下に記載してみたいと思います。
サイトの URL アドレスをよく見る
検索結果で表示されている内容に、サイトの URL アドレスが表示されています。
検索結果に出ているサイトをクリックする前に、マウスの矢印を持って行く(マウスオーバーする)とブラウザの左下や右下に小さくアドレスが表示されることがあります。そこで URL アドレスを確認することもできます。
小さい文字ですが、検索結果に出ているサイトをクリックする前に、アドレスを見るだけでも詐欺・偽サイトを見分けることができる第一歩にもなります。
サイトアドレス URL の最初が https か http か
アドレスが「https」か「http」かをチェックする方法が一つありますが、これはあくまでも参考程度です。
https で始まるアドレスは通信が暗号化されるサイトで、そのサイトを見に行った場合、ブラウザにも寄りますがアドレスバーに鍵マークが表示されます。
http で始まるアドレスは、通信が暗号化されていないサイトで、そのサイトを見に行った場合、ブラウザによっては「危険なサイトの可能性があります」などと表示されてしまうこともあります。
https で始まるサイトの方が安心感はありますが、公式サイトだから必ずしも https 化されているわけでもありません。
また詐欺・偽サイトでも https 化しているようなところもあり、本物とそっくりのこともありますので、100% 信用はできませんが最初の第一歩の目安となりえます。
サイトの URL アドレスが企業名になっているか
公式サイトの URL アドレスの場合、企業名やサービス名になっていることが多いです。
サイトのアドレスを企業名やサービス名にすることは有料のため、それが担保になっていると考えることができます。
企業の場合 URL の終わりが「.co.jp」のドメイン名になっている場合は安心感が出ます。
「.co.jp」は日本で登記された会社のみが登録できる「日本企業限定」のドメイン名だからです。
この方法は、メールで来た案内でも使える方法です。
気になるタイトル、気になる文面で来たメールにあるリンク先(URL)などをクリックしたくなる場合もありますが、その場合も同様にリンク先のURLをクリックする前に、よく見てみると同じようにアドレスがおかしいとわかる場合もあります。
それでも詐欺・偽サイトはよく似た URL アドレスを使っていることもあります。よく見ると「o(アルファベット小文字のオー)」が「0(数字のゼロ)」になっていたり、よく見ないと本物と区別がつかないアドレスになっていることもあります。
ただし、当方もそうですが個人事業主の場合は法人登記ができませんので、その場合「.co.jp」のドメイン名は取得できません。かといって、信用できないとされるとそうでもないこともありますので(そう言われると辛いところです)、その場合は次に記述する会社情報などが公開されているかどうかチェックする方法もあります。
信頼できるサイトはどうやって見分けたらいいの?
クリックする前にサイトの URL アドレス等をよく見て、そのサイトを訪れた場合、安心できる企業のサイトかどうかを確認する方法もあります。
訪れたサイトの会社概要(所在地、問い合わせ先、代表者名や運営者情報など)、プライバシーポリシー、個人情報保護に基づく表記(個人情報を取得しないサイトでは表記していない場合もあります)、ショッピングサイトであれば特定商取引法に基づく表記、返品方法やキャンセル方法などがきちんと表記されているかどうかをチェックします。
ショップなど店舗がある場合には所在地などをコピーして、別途 Google Map などで検索し、同じ社名が表示されるかどうか調べることも安心感につながるかもしれません。
会社概要などの情報は、フッターと呼ばれるサイトの一番下に表示されていることが多いです。
もちろんこの方法も 100% ではありませんが、詐欺かどうか見抜く一つの手段として有効ではないかと思えます。
もっと簡単に詐欺・偽サイトに行かない方法はないの?
上記で クリックする前に URL アドレスをよく見てみる方法を書きましたが、小さい文字でよくわからない、ややこしい!という気持ちになることもあると思います。
会社概要などみてもよくわからない場合もあるでしょう。
また、同じ手法がずっと通用しなくなる場合もありますので、過信もできません。
詐欺・偽サイトに行かない方法として、現時点でもっとも無難だなと思える方法は1つあります。
信用できる公式サイトをブラウザ(Chrome、Safari、Edge、Firefox など)のお気に入りやブックマークに登録し、そこから情報を見に行くこと、ネットショッピングしている場合、いつも使うショップをブックマークに入れたりお気に入り登録をしておき、そこからショップを訪れること。
この方法が一番無難です。
検索結果や広告などで、キャッチーな言葉をみるとクリックしたくもなります。
もちろん、検索結果や広告にはきちんと安心できる企業もあります。ほとんどがそんな企業と言えるでしょう。
しかし詐欺・偽サイトは、スルッとうまく心の隙に入ってきます。そういったサイトに行ってしまうのは、いつもと違う方法でうまく誘導されているからだと思うと、自分で登録したお気に入りやブックマークから公式サイト、いつものショップに行くことは安心感があると思います。
それでも思いもよらぬトラブルは起こり得るため 100% 安心はできませんが、このように簡単にはひっかからないよう工夫をすることはできます。
詐欺・偽サイトにひっかからないための工夫
インターネットで検索結果が信用できるように、ブラウザを提供している各社も技術力などを駆使し工夫はされていますが、それでも悪い人は掻い潜って心の隙を狙ってきます。
完全に防ぐことは難しくても、詐欺・偽サイトにひっかからないよう工夫をすることはできます。
・検索結果にでてきたサイトの URL アドレスをクリックする前によくチェックする
・会社概要などサイト上で情報がきちんと公開されているかチェックする
・いつも利用している公式サイトやショッピングサイトはブラウザのお気に入りやブックマークに登録して毎回そこから訪れるようにする
この3つの工夫は、執筆している私も行っていることなので、参考になれれば幸いです。
次回は、今回記述しましたサイトの URL アドレスの https 化や、ドメイン名から安心感が得られる場合もあることから、会社・企業がホームページを持つ意味について記載したいと思います。
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